東 海運では、新長期排ガス規制への対応や業務の効率化、省コスト化の観点より、自社に尿素水製造プラントを設置し、自社のトラック・ローリーに使用する高品位尿素水(エコツーライト)を自前で製造しております。
近年、トラック・バス等の排ガス基準をクリアする仕組みとして取り入れられている尿素水SCRシステムは、エンジンから排出されるNox(窒素酸化物)を含む有害な排ガスに尿素水を噴霧し、窒素と水に分解することで有害な物質を排除するというものです。
現状としても、この仕組みは4t車以上のディーゼルエンジン車に導入されているものですが、次のあらたな排ガス規制では、2t車以上のトラック・バス・建機など、全てのディーゼルエンジン車に導入されるようです。
平成25年から自社でプラントを稼働させ、東 海運とグループ会社を合わせ、従来外部より購入していた尿素水と比較しても、大幅にコスト削減が図れるようになりました。
当社は、この事業を通じて、物流会社として避けては通れない排ガス環境問題解決の一助とすべく努力していきたいとも考えております。
また、社会貢献活動として、同プラントの製造メーカー潟Iプティでは尿素水の売り上げの一部を交通遺児育成基金に寄付しています。 今後もメーカーと共に、更に品質の高い尿素水を製造、使用していくことで活動の後押しもして行けたらと思います。
※尿素水SCRシステムとは
原理としては、アンモニア(NH3)が窒素酸化物(NOx)と化学反応することで窒素(N2)と水(H2O)に還元されることを応用したもので、火力発電所や船舶の排気ガス処理システムにヒントを得ている。ただしアンモニアを車両に積むのは危険なので尿素水をタンクに入れて搭載し、これを排気中に噴射することにより高温下で加水分解させアンモニアガスを得る。このアンモニアによりNOxを還元しN2(窒素ガス)とH2O(水蒸気)を得る仕組み。

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